Web制作の「運用・保守」って何するの?

Web制作の仕事をしていたり、発注したりするときに目にする「運用・保守」という言葉。

あまり表立って見えるような作業ではないため、運用保守費用を「無駄なお金」と感じているクライアント様も多いはず。

そこで今回は、運用・保守ではどんな作業をしているのかを解説します。

サーバー・ドメイン管理

Webサイトが置かれているサーバーやそのドメインを管理します。

必要に応じて

  • サーバー・ドメインの設定
  • プログラムやサーバーのバージョンアップ
  • 障害発生時の報告と対応
  • サーバーアカウントの管理
  • SSL証明書の更新

といった作業を行います。

普段はあまり対応はありませんが、万が一に備えるために大切な作業です。

デザイン調整・修正

サイトに載っている情報が変更になったり、画像素材を変更したい際に調整を行います。

また、Webブラウザがアップデートした際に使用できなくなったコードを修正します。

ちょっとしたデザインの変更を行うことでユーザーの行動に変化が生じるので大変重要な作業です。

「月に3回まで」といった形でプランによって制限を設けている制作会社もあります。

CMS・プラグインアップデート

WordPressなどのCMSを使用している場合、そのCMS自体とプラグインのアップデートが必要です。

アップデートをすることで

  • 新しい機能が追加される
  • 脆弱性に対応(セキュリティ面)

また、アップデートによって不具合や表示崩れが起こることがあるので、その対応を行います。

バックアップ

定期的にバックアップを取ることで人為的なミスやプラグインによる不具合、脆弱性への攻撃に迅速に対応できるようになります。

「いつもと違う操作をしてしまってサイトが壊れた」という声も稀に聞くことがあります。

そこで、バックアップさえあれば復旧することができます。

せっかく育てたWebサイトを台無しにしてしまわないように、万が一に備えることは大切。

アクセス解析と改善提案

希望者にオプションとして対応する場合が多い「アクセス解析」。

“本気で”集客に臨むクライアント様が希望されることが多いです。

Google Analytics(アクセス解析ツール)やSearch Console(検索エンジン)、ヒートマップなどを駆使してサイトの解析を行います。

データを基に課題を抽出し、改善提案を行い、サイトを育てていきます。

広告運用

Webサイトを認知してもらうために広告を出すことがあります。

近年ではSNSやリスティング広告など簡単に広告出稿ができるようになっているので、Web制作会社がこの作業を行うことが多くなっています。

まとめ

Webサイトは「作って終わり」ではありません。

万が一に備えたり、より集客できるようにするために改善作業を行ったりと、作った後に「育てる」という工程があります。それが「運用・保守」なのです。

Webサイトの予算を組む際は制作費だけでなく、運用・保守費用のことも考える必要があります。

制作費に費用を使い過ぎてしまった…なんて声も聞いたことがあります。

しっかりと話し合い、育てる計画を立てていきましょう。